当山は、高野山金剛峯寺の塔頭寺院、鍋島本願院の別院として建立された寺院で、明治大正の頃までは、高野山の名称で通り、本山参りと称して県下一円の信徒が参詣していました。 ご本尊は無量寿如来でありますが、高野山と通称する如く、佐賀における弘法大師信仰の中心道場をなしていますので、昔から本堂正面に弘法大師の尊像が安置されています。本堂外陣の天井には、弘法大師一代記等の絵入りの格天井も参詣者の目を引いています。
日限地蔵尊は、当山再興開山とも言うべき第一世義豊法師は、本堂建立に心魂をついやされていたのでありますが、ある夜、地蔵菩薩のお姿を夢に見られ爾来ひたすらに地蔵菩薩のご加護を念じ、遂に本堂建立の大願を成就、報恩謝徳の為に建立されたのが日限地蔵尊であります。