東嶽山西光寺の子育地蔵尊は寛政六年三月、当山七世恭音代、松浦肥前守の御寄進による御尊体であります。魔性の女の霊魂が道行く人々を悩まして困っていたところ、この地蔵尊がお取り鎮めになったので、その霊験ことにあらたかなりと古来より信仰を集めています。
お地蔵さまは上は神様の住まわれる天より、下は地獄に至るまで六つの国(六道)を遊行されて一切の衆生をお救いになろうという尊い願をお立てになり、それを今でも実行されていられる菩薩様であります。そして衆生救済の御慈悲は、地獄の底に陥った最後の一人まで救うという御心で、この御慈悲は特に世の子供に強く注がれているのであります。
このお地蔵様に可愛い子供をお預けして、無事成長を祈るという事が素直な子供を育てる一番大切なことです。